七転び歯医者

一番はじめに歯医者さんに行ったのは9歳の頃。下顎が小さく、歯列も噛み合わせもがたがたでした。親知らず以外は抜かない方針のお医者さんにかかり、「10年かかる」と言われたものの5、6年で治療終了。しかしその後、歯軋りが原因で顎関節症に。今度は「1年かかる」と言われて再度矯正治療スタート。しかし1年以上経った今、診察に行くたび「よく動いている」と先生は喜んでいるわりに、前回とは逆にまだ終わる気配がありません。いつまでやるんだろうと思いつつも、もはや装置には慣れっこで、付いてない状態の方が落ち着かないはず。今のところ、人生の3分の1以上を矯正装置と共に過ごしてますし。ちなみに下の親知らずは、生える前に1週間入院して抜きました。人生初の入院体験の一番の思い出は、小食な私には大量過ぎる病院食。もう入院なんかしたくありません（笑）。上は抜けるような位置にないとかで、代わりに1本手前の臼歯を抜き、今はそこに親知らずが生えてます。

私は今４本親知らずが生えています。１月頃歯医者に行ってレントゲンを撮ると、上は真っ直ぐ生えているのですぐ抜けるけど、下は真横に生えていて、歯茎を切って骨を削ると言われました。その時抜けばよかったんでしょうが、私が１月２月は大学の卒業試験、３月に国家試験を控えていたので、痛みもないし、虫歯にもなっていなかったので、落ち着いてからにしたら？と言われ、とりあえず国試が終わるまでは歯のことは考えず、勉強に没頭していました。そして二週間前に国試が終わってからは、卒業式の準備や引越しなどで、歯医者に行く時間がなく、落ち着いたら…と思っていたんですが。卒業式の写真を見て気がついたのですが、耳の下辺りの顎が前より腫れている気がしたのと、前歯二本が昔より前に出ています。ショックで、とにかくすぐにでも抜いてもらいたいくらい不安でいっぱいなのですが、昨日前のマンションを退去し、28日にしか新しいマンションには入居できないので、今は実家にいます。そして四月一日からは仕事が始まります。歯医者さんは、前歯にまでは影響はでないと言われたのですが…。とりあえず、明日実家周辺の歯医者さんを当たってみて相談しようとは思っています。

歯医者の予約が午前中の最後だったりすると、大抵食べないで来院します。終わってからも暫く食べられないので、本当は食べてから来院したいです。でも、食べるとトイレに行きたくなるので、いつも我慢して空腹のまま向かいます。すると、治療中に高確率でお腹が鳴ってしまいます。先日も治療中に何度かお腹が鳴ってしまいました。最初は恥ずかしかったですが、最近は気にならなくなりました。それというのも、先生も空腹らしく、私より大きな音でお腹が鳴るのを何度も聞いたからです。最初聞いたときは冗談かと思いましたが、正真正銘先生のお腹の音でした。治療中は特に頭が先生のお腹に近づくので、より大きな音で聞こえてきます。そして少し遅れて私のお腹も鳴ります。こうなれば気楽なもので、奇妙な連帯感まで感じることができます。お互い大人なので、一度も互いのお腹の音については指摘したことがありません。絶対に聞こえているはずなのに、聞かなかったことにします。それが少し残念で面白いです。河内長野　歯医者